2006年07月08日

光市の母子殺人事件に思う

小橋の手術は無事に成功し、転移もなかったようだ。おめでとう小橋!

最近は気になるニュースが多くてどうにも困るが、昨日読んだ週刊金曜日[No.612]の山口正紀氏のコラムを取り上げる。山口県の光市で起きた母子殺人事件の裁判関連ニュースだ。このニュースはたまごどんも見た。最高裁が審理を差し戻す判決をしたという。

この事件は、元少年の冷酷、残虐な犯行ということで、死刑が妥当かどうかのみが争われていた。被害者遺族である夫が極刑を望むと記者会見するシーンはテレビによく流され、たまごどんも何度か見た。

この事件は一・二審とも「犯罪事実」を争っていなかった。しかしコラムによると、元少年の供述には重大な変遷があったらしい。弁護側は鑑定を依頼し、今までの「馬乗りになって両手で絞めつけた(母親)」、「頭上から床に叩きつけた(子ども)」などの検察主張・供述が「死体の所見に合致しない」との鑑定意見を得たようだ。

「強い殺意を持って母子を殺した元少年」像は真実なのかどうかを、裁判所は審理するべきだ。二名の死亡という結果は同じでも、その犯人像は変わってくる。矯正不可能な殺人者なのか、それとも「口封じ」「泣きやませようとした」結果の偶発的な死を招いた犯罪者だったのかだ。

もう一つは、最高裁の審理差し戻し判決に疑問がある。確か上告理由として「量刑が不当だ」ってのは駄目じゃなかったっけ?少年事件の厳罰化という世論に負けて、最高裁は量刑不当を審査したのかな?さすがに拙いでしょうよ。

審理差し戻しになるのなら、弁護側が争点にした「強い殺意かどうか」を司法は検証するべきだ。警察と検察と裁判官、それにマスコミ(みのもんたが「死刑は当然だ」と発言していたのを記憶している)による司法リンチではない判決をお願いしたいね。

ポチッ

2006年07月07日

やるなあ、ダルビッシュ!

テポドン2号は実験に失敗したというのが真相らしい。この経過は、たまごどんも注目していきたいな。

今日は仕事の途中で帰って野球観戦だ。久しぶりに地上波の巨人vs広島を見る。ほほっー、今日は上原と黒田か。黒田はそこそこという感じだったが、上原はよくなかった。若手の西村はなかなかの球威だな。これは先発転向かもね。最後は永川vsアリアス。永川は直球の伸びとフォークの落差はかなりのものだ。あとはカウントを稼ぐ変化球が欲しいな。巨人のユニフォームを着たアリアスは初めて見た。オリックスファンには悪いが、ヤッパリ縦縞のイメージかなあ。

途中で日ハムvs西武戦の速報が流れた。へー、今日は八木なのか。‥あれっ、背が高いぞ?

なんと投手はダルビッシュだった。なんでもユニフォームを忘れたらしい。20歳だというのに大した大物だよ。投球も角度のあるカットボールがコーナーに決まり、ちょっと打たれそうな感じが無い。

巨人が負けたんでスカパーにチェンジ。日ハムの打者は振れているねえ。象徴的なのが帆足vs稲葉。左対左だし帆足はサイドスローに近いので稲葉には不利な筈なのだが、見逃し方でもスイングでも稲葉は帆足を呑んでいた。稲葉、新庄、中嶋と三連続タイムリーとは、強いチームの典型だよ。昔のマリナーズみたい。

正直言って抑えがマイケルと弱いため、このまま日ハムが突っ走るとも思えない。パ・リーグは上位4球団の団子状態が続きそうだね。

ポチッ

th302d at 21:16|PermalinkComments(0)TrackBack(0)野球 

2006年07月06日

テポドン2号

北朝鮮からミサイルがやってきた。7発のミサイルのうち、一発はテポドン2号のようだ。アメリカの軍事衛星写真の情報だから、ほぼ確実だろう。

ミサイル実験は失敗なんだろうなあ。日本海やロシア沿海に打ち込みたかった訳じゃあるまい。どういった実験内容なのか不明だが、目標は太平洋の公海あたりで、日本列島を飛び越えたときの日米共同開発のレーダー性能でも見たかったのだろうか。大陸間弾道ミサイルの技術ってのは、スカッドミサイルよりも数段難しいのかな?

穿った見方をすると、このミサイルは観測気球なのかもしれないな。現在のアメリカと中国とロシアがどう動くのかを調べたのかもしれない。イラクにどっぷりのアメリカも、友好国の中国もロシアも動かないだろうと判断してのミサイル実験なのかな?日本はアメリカ従属だろうし、竹島問題を持つ韓国政府も日本政府とは距離を置くだろう。そう判断してのミサイル発射だとすると、あえて飛距離を落とした可能性もある。ハワイやアラスカに届いてしまえば、アメリカとの戦争は避けられないだろうからなあ。

ここは日本外交の正念場だ。日本政府は一貫して拉致問題に厳しく対応しており、対北朝鮮制裁の旗振り役として最も相応しい国だ。日朝平壌宣言を反故にされてもいる。北朝鮮の悪事を効果的にアナウンスして、国際社会の足並みを揃えさせられることができるのかが鍵だ。ロシアと中国が難関だが、ロシアは今回の落下地点に近いので、上手く誘導すれば決議案に賛成させられるかもしれない。

政府が万景峰号の入港禁止措置で留めたのは賢明だと思う。カードは順番に切っていくほうがいい。日本政府はまず韓国政府と手を結ぶことだ。今回のミサイルと竹島問題を切り離しましょうとこちらから持ち込み、対北朝鮮の制裁措置で共同戦略を取る言質をとる。欧米各国やロシアとの連携も不可欠だ。そしておいて、最大の難関である中国政府も制裁容認に引き込む。ロシア・中国がミサイル発射を中止するように警告したことも北朝鮮は無視したのだから、外交手腕次第では日本に賛同してくれるだろう。

アナウンスは拉致、ドル偽造、麻薬栽培、収容所における人権侵害なども折込みながら追い込むことだ。国連査察の受け入れと核兵器・長距離ミサイルの廃棄を要求すればいいと思う。北朝鮮包囲網を外交活動で構築できれば日本の勝ちだ。外務省も政府閣僚も褌締めて頑張れ!

ポチッ

2006年07月05日

ホットドッグと人間の限界

「たまごどんが行く!」の常連ならば、今日はテポドン2関連で間違いなしと予想していただろう。たまごどんもそのつもりだったが、こちらの記事の方にアンテナが反応してしまった。小林尊くんの6連覇達成だ。

独立記念日といえばホットドッグ早食い競争だ。デフェンディングチャンピオンの小林くんは、アメリカで最も有名な日本人の一人だ。今回12分間で食べたホットドッグの数は53個3/4。一分で約4.5個を食べる計算だ。日本人がこの大会に参加した当初の記録は、中嶋くんで20個くらいだった。そのときと比べて、2倍以上の記録になる。これは恐ろしいことですよ。

たまごどんが注目したのは2位に入ったアメリカ人のジョーイ・チェスナットくんだ。その記録は52個。つまり、小林くんと2個弱の差しかない。

生物学者のスティーブン・J・グールドは「フルハウス 生命の全容」で、人間の限界の壁に近いレベルでの競技では、その差がわずかになると主張している(例えばボストンマラソンの記録)。今回の小林くんは、53個1/2からの記録更新になり、その上積みは1/4個なのだ。

小林くんとチェスナットくんの差がもう一息なのか、それともシンザンのように神の一馬身差なのかは、たまごどんにはよく分からない。とにもかくにも、日本の白田・山本以外にも、アメリカの強敵が誕生したことは間違いないようだ。

ポチッ

2006年07月04日

中田の引退

どうやらサッカーの中田が引退するようだ。なんでも引退を表明したら、号外が出たそうだ。中田はフランス大会、日韓大会、そして今回のドイツ大会という三回のワールドカップに出場した。確かにいい選手だと思うよ。

でも正直言って、イチロー引退ほどのインパクトは、たまごどんには無いなあ。中田はベルマーレ平塚時代に呂比須にパスを出していて、「いやぁ〜、こいつ上手いわ。呂比須にパス出してる場合じゃねえよ。」とサッカー素人のたまごどんをビックリさせた選手だ。パルマ(注:ペルージャが正しいようです。Kosukeさんに感謝)に行ってからのオーバーヘッドシュートは綺麗だった。でもなあ‥

松井秀喜は優秀なスラッガーというだけでなく、人格も兼ね備えたスーパースターだ。イチローは日米の野球ファンの圧倒的な支持を受け、野球技術を磨き続けた野球選手というスーパースターだ。中田はどうだろう?たまに日本に帰ってきてファッションをひけらかすサッカー選手としか思えんかったなあ。

たまごどんの見たところ、中田とて一流どころとの差はある。ブラジル戦後の中田のコメントも、韓国戦後のイチローのコメントとは意味が違うように思えた。イチローは真剣に見え、中田は演技のようだった。なんと言えばいいかな、中田はハーフパイプで負けて悔しがってる成田童夢くんのようだったと言えば分かるかな。

まあ他人の人生だし、あれこれ詮索しても仕方が無い。中田は税理士になりたいそうだし、ハーバードのMBAにも挑戦するようだ。それだったら29歳でも遅いくらいなんで、引退しかないかな?中田の年収があったら、たまごどんなら税理士とかMBAの資格を持つ奴を雇って、やりたい商売を始めるけどな。中田が持っている最大の商品は、中田英寿という肖像権のはずだろ?

でも、中田はコーチや監督には向いてないと思う。そういう意味では賢明な判断なのかもしれないな。

ポチッ

2006年07月03日

竹の子汁の作り方

土曜に研究室のメンバーと竹の子狩りをしてきた。今日はその料理方法を紹介しよう。

ムキムキ(1)まずは竹の子をムキムキする。下から皮を剥くのがコツだ。




竹の子を煮る(2)水洗い後に鍋に入れて煮る。一口サイズの大きさに切ろう。




鯖缶と味噌投入(3)鯖の水煮の缶詰と味噌を投入。大胆に鯖缶を投入しよう。一説によると、鯖缶の消費は長野県がダントツらしい。これ、全て竹の子のため。

出来ましたぁ〜(4)よそって、さあ召し上がれ。「うまいぞー」と叫ぶのもいい。竹の子は歯ごたえが良く、鯖はいい仕事をしている。味噌は信州味噌がお薦めです。


竹の子狩り後の宴会で、携帯を忘れてしまった。たまごどんと連絡が取れない人は正直すまんかった。

ポチッ

2006年07月02日

「めぞん一刻」を考えた

忙中閑あり。忙しいときこそ、ちょっとした気分転換も必要だ。BOOK OFFで10巻から15巻までのめぞん一刻を購入してみた。

改めて読み直すと、この漫画を紹介することが難しいことに気付く。「ぼろアパートの住人とそこの未亡人とが結婚する話」では、めぞん一刻の魅力が全く伝わない。
絵の魅力も、ストーリも、超一流のエンターテイメント性を持っているのに、そのストーリは紹介しにくい。「読めば分かるよ」としか言えないのだ。

この漫画は、たまごどんが中学生から高校生の頃の漫画だ。たまごどんも響子さんやこずえちゃんに萌えたものだ。たまごどんが一人暮らしに憧れた原点なのかもしれないなあ。作者の高橋留美子は「うる星やつら」「めぞん一刻」「るーみっくわーるど」でその才能を爆発させていた。

当時はあまり気付かなかったが、学生の頃の五代くんの描写が抜群にいい。妄想癖も気の弱さも、見事に描いていたんやなあ。響子さんの一途さとやきもち焼きも実にいい。一の瀬さん、朱美さん、四谷さんのレギュラー陣はもちろん、キャバレーの店長や保母さんも丁寧に描けてるんよ。あまりキャラが立たなかったのは二階堂くんくらいか?

めぞん一刻はたぶん高橋留美子が最も油がのった時期に描かれた、彼女の最高傑作なんだろう。まったく、20年近く前の作品とは思えないよ。

ポチッとな

th302d at 23:43|PermalinkComments(5)TrackBack(0)漫画 

2006年07月01日

橋龍よりも小橋

今日、元総理の橋本龍太郎が亡くなったようだ。しかしたまごどんは橋龍よりも小橋だ。

小橋の武器は、相手の技を受けきる強靭な肉体と、有無を言わせない破壊力だ。日本人最強の体を持つ小橋が最高レスラーである三沢と戦った三冠戦は、たまごどんの宝物だ。90年代に全日本マットで花開いた「四天王プロレス」は、リングアウトなしの完全決着がウリで、カウント2.9の美学と共に日本プロレス界を牽引した。三沢・川田・小橋が関係する三冠戦には、たまごどんは欠かさず通ったものだ。あの頃はジャイアント馬場も和田京平もいるのが当たり前だと思っていた。プロレス界の奇跡の時代だったと気付いたのは大分後のことだ。

三沢が衰えてからも小橋は絶対王者としてノアマットに君臨した。力皇ごときに負ける小橋は見たくなかったが、これも仕方あるまい。

小橋が腎臓癌から復帰したら、たまごどんは何があっても復帰戦を見に行こう。小橋は必ずリングに立ち、あの時と同じ熱い握りこぶしをファンに見せてくれる。そのときまでたまごどんは何年だろうが待つつもりだ。小橋ファンなら、同じ気持ちを抱いていると信じている。

ポチッとな

2006年06月30日

小橋が癌だと!

クタクタになって帰って来てテレビをつけた。まずはチューハイを一杯飲まんとな。元巨人の宮本が、「小橋選手が腎臓癌で緊急入院しました」と言っている。え?小橋ってあのノアのか!?

夜中の12:30にもかかわらず、プロレス仲間に情報を求めて電話をかける。パソコンを起動してネットでも情報収集だ。

小橋の腎腫瘍は間違いないようだ。たまごどんは”癌”と確かに聞いた気がする。少し調べてみると腎臓は抗癌剤が効きにくいらしい。鶴田のときの悪夢が蘇る。

プロレスファンとして言わせて貰おう。橋本真也が逝き、鶴田が逝ったときの絶望感は味わいたくないのだ。たまごどんは小橋がグリーンボーイで、ハンセンに軽くあしらわれていた頃から知っている。小橋よ、お前が絶対王者なら必ず復活してくれ!

ああ、何もする気が起きない‥

ポチッとな

2006年06月29日

肉親の情と政治家の意図

北朝鮮拉致被害者の象徴になっているのは、当時中学生の横田めぐみさんだ。暗闇を歩いていた部活帰りの女子中学生を特殊工作員が拉致していく、このイメージが拉致に対する日本人の反応を決定付けた。さぞかし金正日は少女の拉致を後悔していることだろう。

さて、金英男さんとその母親は北朝鮮で無事に会えた。北朝鮮も拉致問題を解消したいだろうし、親子の情やあのお母さんの健康状態を考えても、彼らを会わせるのは正解だと思う。今後のことはそのときに考えればいい。北朝鮮は拉致問題の落としどころを探っている。たぶん金英男氏とその一家が望めば、韓国に帰れると思うのだが。ただ彼らは北朝鮮政府からいろいろと便宜を図ってもらっているはずだし、口止めもされているだろうから「北朝鮮で何も不自由していない」と発言するだろうな。

横田滋・早紀江夫婦と、DNA鑑定で彼らの孫と確定している金ヘギョンちゃんとの面会を、家族会は認めていない。まずは会わすことだと思うのだが。たまごどんには家族会が主張するように、経済制裁を発動しても拉致問題の解決にはならんと思うぞ。北朝鮮憎しという家族会とそれを後援する政治家の態度に、たまごどんは鼻持ちならないものを覚える。

横田夫妻は最初ヘギョンちゃんに会いに行くつもりだった。それを止めさせたのが家族会と政治家だ。感動の涙で拉致問題にケリがついてはたまらないという家族会や政治家の心配も分かるが、ニュースを風化させないのは政治家の手腕だろう?やり方だって色々あるだろうし、第一、孫と祖父母とを会わせないってのは人道的にどうなのさ?

それにしても、ヘギョンちゃんは19歳なの?時が経つのは早いなあ。

ポチッとな

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たまごどんが好きなものは、野球、寿司、北朝鮮ニュース、選挙速報、将棋、囲碁、酒、プロレス、国際情勢などなど。自前のアンテナに引っかかったことを取り上げます。滋賀で子育てに勤しむ一児のパパ。
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