2006年02月10日

脱税ハンドブックから

関東にいる間にデータハウスの脱税ハンドブックを読んだ。税についての初歩の知識を得るなら、こうした本から入るのがいいと思う。脱税しやすい三条件というのがあるそうで、「領収書の発行があまりいらないこと、客は不特定多数であること、仕入と売上に厳密な関係がないこと」とあり、理由はそれぞれもっともだ。飲食業や水商売、風俗業がこれに当たる。

風俗業の脱税では、雇われ経営者をつかって実質的な経営者を誰か分からなくするという方法があるようだ。税法には実質課税の原則というのがあるようで、税金は名義者ではなく実質的な所得者にかかる。それを逆手にとった方法で、結構一般的らしい。知らんかったなぁ。

いわゆるトーゴーサン(サラリーマンは所得の10割を、自営業は5割を、農家は3割を、税務署が把握しているという隠語)の実態なども、この本で紹介されている。たまごどんは農家に生まれなかったことを悔やんでいるクチだ。もっとも不出来な畑からの収穫を元に課税する検見という方法が採られているため、良心的農家でも合法的脱税ができる。

>「検見」は農家の既得権となってしまい、それを変えることはままならないのだ。(p216)

ガッテム、たまごどんも農家になりたいぞ!相続税もタダ同然、農協という太いパイプを大事にして、自民党に票を入れとけばいいのだ。臨時の現金収入は四次元ポッケへ入れとこう。いいなぁ、ウラヤマスィなあ(−"−)

税務署員の身分と仕事、彼らの持つ権限、課税漏れが発覚したときに要求される「始末書」とは何のため?、調査査察部(マルサ)の法的根拠など、知らない話がいっぱいで、たまごどんは大変面白かった。著者は元国税局職員で、著者の見聞事例が多く載っている。この本を読めば、思いつきの脱税をする気はなくなると思う。どうせやるならタックスヘイブンを利用した海外取引による脱税を、たまごどんはしてみたいな。

この本の感想、もう一回くらい続くかも。

ポチッとな

th302d at 16:50│Comments(1)TrackBack(0)読書 

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この記事へのコメント

1. Posted by たまごどん   2006年02月13日 20:37
>どうせやるならタックスヘイブンを利用した海外取引による脱税を、たまごどんはしてみたいな。

なんかね、もうホリエモンがやって捕まったらしいのね♪〜( ̄ε ̄;)

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