2006年03月07日

中絶禁止法案の背景(1)

サウスダコタ州下院で中絶禁止法案が通ったようだ。

>AP通信によると、提案された新法は、母体に生命の危険がある時以外の中絶を禁止する内容。レイプ被害や近親間の妊娠の場合でも中絶はできなくなる。違反して中絶にかかわった医師は最高5年の刑に問われる可能性がある。

レイプ被害者の人権は?、と問いたくなるが、こうした動き自体は目新しいものではない。サウスダコタ州のような中北部では珍しいが、バイブル・ベルトに属する州は福音派プロテスタントが多く住む地域である。したがって、「進化論はインチキだし、中絶は殺人である。なぜなら聖書に書かれているからだ(注:ズバリの記述でないことはもちろんである)」と主張するお方が多くいる。

福音派プロテスタントの代表的人物は、なんといってもブッシュ大統領だろう。彼が進化論教育に異議を唱え、インテリジェント・デザイン説(誰かが生物を設計したという説のこと。「誰か」が神を指すのは明らかだが、宗教と批判されないようにするための作戦である)も教えるべきだと主張したことは記憶に新しい。

たまごどんは、レイプされた女性が妊娠し、闇医者に堕胎してもらったら捕まり、この法律で処罰されるという最悪のケースを、どうしても考えちゃうんだけどなあ。

ポチッとな

th302d at 23:44│Comments(0)TrackBack(0)ニュース 

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