2009年05月31日
神局と称された詰将棋
今日は趣を変えて、江戸時代の偉人について語ることにしよう。その人は伊藤看寿といい、後に名人位を贈られる人物である。江戸時代の公式戦は御城将棋(将軍の前で指される将棋)であり、そこでも抜群の強さを誇ったらしい。しかし、彼の名を不朽にしたのは、将軍に献上した100題の詰将棋集「将棋図巧」の見事さによる。ある歴史学者は、「松尾芭蕉と伊藤看寿を生んだ江戸時代は、それだけで意味がある」と発言していた。
彼の兄である三代伊藤宗看が献上した詰将棋集「将棋無双」は、その難解さから、別名「詰むや詰まざるや」と呼ばれている傑作だ。看寿はこの兄を超える作品を作るために心血を注いだ。こうして出来たのが将棋図巧である。将棋連盟会長の米長邦雄の持論は、「プロになるためには『無双』と『図巧』を全て解けばよい」そうだ。そのくらいの難解さということだ。
将棋図巧の中で有名な作品は、98番「裸玉(盤上に玉のみ)」、99番「煙」、100番「寿(なんと611手詰!)」である。「煙」の図はこうなっている。

なんじゃこりゃ!実際に並べると分かるが、玉以外の全ての駒(39枚)が配置されている。こんなもの解ける訳無いよ!という悲鳴が聞こえてくるようだ。ご安心下さい!煙を解説した動画があるのだ。英語であるが、盤面で詳しく変化を辿っているので理解しやすい。お忙しい方は、初期の画面と20分後からの画面を見比べて頂きたい。なぜこの作品が煙というのか、その謎が明らかになる。たまごどんは本当に凄い作品だと思うのだ。伊藤看寿から昭和23年の煙詰二号局まで、腕に覚えのある詰将棋作家が、「煙詰は創作不可能、まさに神局だ」とサジを投げたのだから。(たまごどん注:英語の動画が削除されたようです。代わりに手順だけですが、煙の詰手順だけの動画を貼っておきます。)
余談だが、昔のテレビドラマ「煙が目にしみる」で、そのオープニングがこの煙詰だった。切られ役者の川谷拓三が主演でね、脚本はジェームス三木で、プロ棋士に挑戦する年齢制限ギリギリの奨励会員という設定でした。好きだったんだよなあ。(追記:主人公のモデルは鈴木英春さんです。)
彼の兄である三代伊藤宗看が献上した詰将棋集「将棋無双」は、その難解さから、別名「詰むや詰まざるや」と呼ばれている傑作だ。看寿はこの兄を超える作品を作るために心血を注いだ。こうして出来たのが将棋図巧である。将棋連盟会長の米長邦雄の持論は、「プロになるためには『無双』と『図巧』を全て解けばよい」そうだ。そのくらいの難解さということだ。
将棋図巧の中で有名な作品は、98番「裸玉(盤上に玉のみ)」、99番「煙」、100番「寿(なんと611手詰!)」である。「煙」の図はこうなっている。

なんじゃこりゃ!実際に並べると分かるが、玉以外の全ての駒(39枚)が配置されている。こんなもの解ける訳無いよ!という悲鳴が聞こえてくるようだ。ご安心下さい!煙を解説した動画があるのだ。英語であるが、盤面で詳しく変化を辿っているので理解しやすい。お忙しい方は、初期の画面と20分後からの画面を見比べて頂きたい。なぜこの作品が煙というのか、その謎が明らかになる。たまごどんは本当に凄い作品だと思うのだ。伊藤看寿から昭和23年の煙詰二号局まで、腕に覚えのある詰将棋作家が、「煙詰は創作不可能、まさに神局だ」とサジを投げたのだから。(たまごどん注:英語の動画が削除されたようです。代わりに手順だけですが、煙の詰手順だけの動画を貼っておきます。)
余談だが、昔のテレビドラマ「煙が目にしみる」で、そのオープニングがこの煙詰だった。切られ役者の川谷拓三が主演でね、脚本はジェームス三木で、プロ棋士に挑戦する年齢制限ギリギリの奨励会員という設定でした。好きだったんだよなあ。(追記:主人公のモデルは鈴木英春さんです。)