2012年05月14日
吉村達也氏を偲ぶ
推理小説家の吉村達也氏が胃癌のために亡くなった。享年は60歳。
実はたまごどん、吉村氏の推理小説は読んだことがない。ではなぜ取り上げた方というと、吉村氏は有名な詰将棋作家だったのだ。詰将棋は玉を連続王手で詰め上げる、一種の模擬戦である。しかし詰将棋と一言でいっても、その中には初心者向けの易しいものから、終盤の攻防のような実戦形と呼ばれるもの、さらには盤面全体に駒が配置されているパズル的な長手数のもの、ちょっと変わったものでは、一見すぐに詰みそうだけど玉方の妙防が用意されている大道棋というものもある。
吉村氏が将棋世界という専門誌で発表した詰将棋は、1996年の最優秀作品賞に輝いている。詰将棋が作れる人は将棋も強いというイメージがあるが、本人曰く、詰将棋の作成能力と棋力とは関係がないんだそうだ。ふーん、そんなものかねえ。
吉村氏はプロ棋士で詰将棋作家としても有名な伊藤果さんと一緒に本を出している。その名も「王様殺人事件」。詰将棋の創作に関する裏話や、創作後の感想を数パターンで作るなど、遊び心に富んだ本だ。一般の人、あるいは将棋ファンにとっても敷居が高い長編詰将棋の解説を断行していて、二人の作者の詰将棋に対する愛が伺える作品になっていると思う。
故人に合掌。
実はたまごどん、吉村氏の推理小説は読んだことがない。ではなぜ取り上げた方というと、吉村氏は有名な詰将棋作家だったのだ。詰将棋は玉を連続王手で詰め上げる、一種の模擬戦である。しかし詰将棋と一言でいっても、その中には初心者向けの易しいものから、終盤の攻防のような実戦形と呼ばれるもの、さらには盤面全体に駒が配置されているパズル的な長手数のもの、ちょっと変わったものでは、一見すぐに詰みそうだけど玉方の妙防が用意されている大道棋というものもある。
吉村氏が将棋世界という専門誌で発表した詰将棋は、1996年の最優秀作品賞に輝いている。詰将棋が作れる人は将棋も強いというイメージがあるが、本人曰く、詰将棋の作成能力と棋力とは関係がないんだそうだ。ふーん、そんなものかねえ。
吉村氏はプロ棋士で詰将棋作家としても有名な伊藤果さんと一緒に本を出している。その名も「王様殺人事件」。詰将棋の創作に関する裏話や、創作後の感想を数パターンで作るなど、遊び心に富んだ本だ。一般の人、あるいは将棋ファンにとっても敷居が高い長編詰将棋の解説を断行していて、二人の作者の詰将棋に対する愛が伺える作品になっていると思う。
故人に合掌。