ヒラリー氏の得票数がトランプ氏よりも200万票リードしているという記事を読んだ。現行のアメリカ大統領選挙であればありうる話だ。トランプは大富豪ではあるが、資金調達力はヒラリーの方が上だ。地盤、看板、カバンに負けると判断した州、具体的にはニューヨーク州とカリフォルニア州になるが、こうした州をトランプは捨てた。そして全精力を接戦州(スウィング・ステート)につぎ込んだのだ、大統領選挙で勝つために。

トランプの選対本部長は三回変わっている。最初はコーリー・ルワンドウスキー2番目はポール・マナフォートだ。2回もの選対本部長の交替劇は、大統領選の事実上の終焉となるはずだった。
3番目の選対本部長であるケリー・アンコンウェイが、トランプを大統領の椅子に座らせた立役者になる。

>ケリー・アンコンウェイ氏(勝利演説後にトランプが指差している女性)は、共和党の女性支持者を増やした実績のある世論調査専門家。今年8月に、トランプ氏の3人目の選対本部長に就任しました。

彼女の選挙戦は見事だった。自陣にはまだ劣勢と煽って奮起を促し、各州の支持層を分析した。ヒラリーのメール問題という追い風が吹いたにせよ、ほぼ互角で終盤戦を迎えることができた。彼女が選んだ最終演説の地はミシガン州だった。ノースカロライナ州が劣勢と分かったアンコンウェイ氏は、急遽ミシガン州を獲りにいったのだ。その賭けは、ミシガン州もノースカロライナ州もトランプの勝利という、陣営にとって最高の結果となって花開いた。

投票数で全てが決まるなら、鳥取県知事(有権者数57万人)よりも世田谷区長(有権者数70万人)の方が民意を反映していることになる。アメリカは歴史的な背景から代理人選挙を選択し、今日までこの方式を実行しているのだ。そのルールはヒラリーだって熟知している。票の不正操作が行われていたなら別だが、トランプは民主的なルールに則って大統領の座を射止めたということを忘れてはいけない。

たまごどんは、今回のトランプ陣営の選挙戦略を、2007年7月29日の参議院選挙における民主党の戦略(正しくは小沢の戦略)と同じように評価する。トランプはここからが正念場だ。民主党のような瓦解の道に進んでいくのか、それとも‥

偉大なアメリカを取り戻すために彼がどんな手を打つか、たまごどんは期待と不安を抱きつつ見守ることにしよう。

<追記>
「偉大なアメリカを取り戻す(Make America Great Again)」は大統領選挙におけるトランプのスローガンです。

ケリー
無題