以前にたんぽぽさんのところで性風俗について議論していた時に、たまごどんはSWASHという性風俗に従事する女性の権利保護を訴える団体のことを知り、ブログで紹介したことがある。久しぶりに覗いてみると、かなり更新されていた。たまごどんが興味を持った記事は、セックスワークにおける労働条件・職業満足度調査(ナショナル・アグリー・マグズ(NUM)とリーズ大学の共同研究)だ。

この調査は性産業従事者の実態を把握することにあるが、彼もしくは彼女の希望は安全な職場と、家族や恋人からのスティグマ(烙印)から逃れることにあることが分かった。リンク先から論文(英語)も読めるので、興味にある方は確認してください。犯罪/暴力の回答項目をSWASHさんの記事から引用しておこう。

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・回答者のほぼ半数(49%)が、犯罪を報告しても警察が真面目に取り上げてくれるかどうかに「確信がない」又は「大いに確信がない」のいずれかを回答した。

・回答者は、自分の安全を高められる方法としては、セックス産業の合法化又は非犯罪化を通じた方法が一番であると考えている。回答者の42%が、これらの政策の変更が安全性を向上させる方法だと提案している。
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労働者が安全な職場を求める、あったり前のことだよな。次の文章はなかなか手厳しい。

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これらの調査結果から生じる提言?
 調査結果は、「スウェーデン・モデル」への動きがセックスワーカーの安全にとって害になることを一層示す証拠となっている。我々は、セックスワーカーが団結して合法的に労働できるようにするよう提言したい。セックスワーカー自身が、これを自分たちの安全を高めるための第一の方法だと考えているからである。セックスワークに根を張るスティグマを最小限にし、それによって、偏見と判断がセックスワーカーにもたらす害を減らすためには、社会の振る舞いを変える必要がある。その中心として非犯罪化を伴う政策が提言されるべきである。その目的は、法執行[警察の手入れ]の恐怖をなくすことによって警察との関係を改善し、搾取的な状況へと資源を回すことにある。
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この中にあるスウェーデンモデルとは、スウェーデンが1999年に制定した売春防止法のことで、女性や男性が売春をすること自体を禁止しないが、男性または女性が、性行為を目的として買うことを禁止しているという世界唯一の法律だ。この法律が狙った効果を出せているかは、ここを読んだ方が各々判断してもらうことにしよう。

もっとも、たまごどんが読んでいる記事がSWASH寄りに偏っている可能性は否定できない。他の主張を掲げている団体が性産業従事者に行った聞き取り調査で、これと違う結果があるときは情報をお願いします。
写真はスウェーデンでお客さんを誘っているワンシーンで、元記事はこれです。
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