SF作家の筒井康隆さんのツィートが世間をザワつかせているようだ。
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たまごどんが高校生の頃には、首までドップリのツツイストになっていた。新潮社文庫の筒井康隆本はほとんど読んでいる筈だ。初めて読んだ筒井さんの本が「俗物図鑑」。様々な一芸を持つ異能者が評論家となる怪作だ。口臭から文明を語る口臭評論家、反吐からその持ち主の性格や容姿までもピタリと当てる反吐評論家、カンニングの手口を実体験を元に語るカンニング評論家などが、マスコミによって時代の寵児となり、そしてそのマスコミに飽きられる形で最後を迎える。筒井の放つ毒々しさとシニカルさに、思春期のたまごどんは虜になった。

星新一も小松左京も逝った現代では、筒井康隆がSF界の長老だろう。しかしこの長老は、有難いことに少しも丸くならない。永山則夫死刑囚の作家としての地位を守らない日本文藝家協会に愛想をつかし、中上健次、柄谷行人、井口時男と共に脱会した。また、自作「無人警察」でのてんかんに関する描写に抗議した日本てんかん協会に、筒井さんは一つ一つルールを確認していく。それから断筆宣言となるのだ。たまごどんは当時「噂の眞相」読者で、筒井さんの「笑犬樓よりの眺望」を楽しみにしていたから、断筆宣言は大変堪えた。断筆宣言の背景と当時の筒井さんの考えは、断筆宣言の軌跡で読むことができる。

たまごどんは、筒井康隆らしい今回のツイッター発言をうれしく思っている。世間の反応なぞ気にすることはないよ。

「こんな表現は下品だ。」 
そうですね、その通りです。

「もっと作家らしく上品に言えないのか」
そういうことを言う作家は一杯居ますので、そちらのところにどうぞ。

自身の直木賞落選を題材とした「大いなる助走」を書いた時とまったく変わらない筒井康隆に、たまごどんからアッパレ上げよう!
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