久しぶりの更新になる。更新をしない日常を送ってみると、色々と時間ができるということが分かった。更新にもかなりの時間を取られているということを再認識できたという点で、無駄ではなかったと思う。

末期がんの父 娘がすがった「自然療法」という記事を読んだ。この記事は、闘病中である谷庵さんのブログで知ったのだ。調べてみると、NATROMさんもツイッターで言及していた。両人とも、医者として冷静にコメントしている。

このケースでは比較的早くインチキ医療に気付いたことや、患者が延命治療であったこともあり、相対的に被害は少なかったといえる。それでも500万のうち、返ってきたのは慰謝料30万円と354万円であった。判決通り支払われたとしても、インチキ師の手元には116万円が残ったことになる。授業料というには少々高すぎるようだ。それに、治癒が可能な癌患者が被害者のケースでは、治療の機会を逃すことで命を奪われかねないのだ。

標準治療というのは、大掛かりな追跡調査を経て、現代医学が「治療に効果あり」と太鼓判を押した治療なのだ。ではすべての癌患者に同じ治療をするかというと、そうではない。抗がん剤治療では副作用が避けられず、それによるQOLの低下を選択するかは患者の意思になるからだ。どのような人生を選ぶのかは、患者の尊い権利である。

癌にかかるということは不幸なことかもしれないが、インチキ師に引っかかるという避けられた筈の不幸まで重ねてほしくない。

詐欺