何かと評判の「君の名は」が新作で並んでいたので、レンタルして見た。ネタバレがあるので、見たくない人は見ないで下さいな。
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東京の少年瀧(たき)と、高山の少女三葉(みつは)との体が入れ替わるというところから物語が始まる。転校生と違うところは、この二人が全くの見ず知らずという点だ。後で色々と判明するので、見ず知らずというと語弊があるかもしれないが。少女の体になった思春期ド真ん中の瀧が、三葉の体に興味津々なのはまあ仕方ないだろう。たまごどんは、お互いの日常を交換するシーンが一番良かった。

三葉は神社の娘で、そのために神事も執り行う。このあたりは初期設定で、現代的な女子高生と巫女との二面性ということなのかな。瀧は普通の都会に暮らす高校生だ。ある時から入れ替わりが出来なくなってしまい。しばらくは瀧目線で物語が進行する。その中で、彗星が分裂して隕石となり三葉の住む町が壊滅したこと、三葉が死亡名簿に載っていることなどが明らかになってきて、時間と空間が複雑に入り組んだタイムトラベルらしくなってくる。

物語は隕石が落ちる夜に収斂していく。歴史を変えるために三葉となった瀧は、三葉の友達と共に町民を避難させるために奮闘するのだ。

映像はキレイで、特に光の使い方が凄い。一貫して彗星がテーマになっているのも、ブレなくてよかった。

体の入れ替わりもタイムラグがあったらしく、瀧に恋した三葉は、瀧に会うために東京に向かう。しかし、その頃の瀧は三葉と入れ替わってなく、「あんた誰?」だった。ここの設定が凝りすぎだったように思うのだが、新海監督は瀧が無心で彗星を見上げるというシーンを入れたかったということなのだろう。エンディングで、大人になった二人が再会するシーンは、武蔵とお通のようだった。すれ違わせ過ぎだろ。

期待が大きすぎたせいか、たまごどんには食い足りなかった気がする。完成度は細田守監督のサマーウォーズの方が上だった。ひょっとすると、大人になった証拠なのかなあ、大人になるって嫌なもんだね。