2018年03月15日

舞田敏彦氏の作った女性警官数と強姦認知件数との相関グラフを読み解く

舞田敏彦氏という方が色々な事象をグラフ化しているデータえっせいというブログを書いていて、ツイッターで女性警察官の割合を横軸に、10万人あたりの強姦認知件数を縦軸にとったグラフを紹介していた。グラフは見事な正の相関を示していて、日本とインドの強姦件数(グラフでは強姦事件の認知率とされているが、欄外の記述が正しい。)が少ない理由は、女性警察官の割合が低いことで説明できる。要するに日本とインドは、男性の警察官によって強姦の訴えが握り潰されているというのが、舞田氏の出した結論だ。そのように結論するということは、グラフに暗数情報が含まれることになるんだけどな。

日印で強姦事件は闇に葬られるって?
























これは実に興味深いデータだ。たまごどんは彼の導いた結論に納得できないが、その理由はおわかりだろうか。
たまごどんから見て、このデータはキレイ過ぎるのだ。相関係数だと0.6は優に超えるこのデータは、あまりにも強姦の理由を説明しすぎている。同じことを思った人がいて、舞田氏のグラフにいくつかの国のデータを追加したところ、両者はほぼ無相関になってしまった。

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ここによると、インドではカースト制という身分差別があり、家父長制度が強くて家名に傷がつくことを恥と考える風土が根強いこともあり、強姦の暗数が多くなっている。インドの田舎ではインフラ自体も整っていないために、野外に用を足しにきた女性を狙った強姦事件が起きているという。日本の状況とはぜんぜん違うのだ。

グラフを作るときに不都合なデータを外すというのは、特別な理由がない限りやってはいけない行為だ。舞田氏は人口10万人あたりの強姦件数に強姦の暗数データが含まれているとも解釈しているようなので、舞田氏は何重にも間違えているとたまごどんは結論する。
どうやら舞田氏の作るグラフは、眉唾で見るのが正しい態度のようだ。

th302d at 05:27│Comments(0)科学雑記 

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