2020年07月18日

藤井棋聖の誕生

藤井聡太七段が渡辺明棋聖に挑戦した第91期棋聖戦は、3勝1敗で藤井七段が奪取し、藤井棋聖が誕生した。17歳11か月でのタイトル保持は最年少記録となる。余談だが彼の誕生日は7/19なので、17歳のタイトルホルダーを見れるのは今日までとなる。

最終局となった第4局も、将棋の内容が素晴らしかった。8筋にと金をつくり、飛車の取り合いを望んだ38銀から、逃げ道封鎖の86桂。渡辺玉はがんじがらめとなった。彼はコロナ騒動で対局がつかなかったときに研鑽したのだろう。また一層の凄みを身に纏った感じがする。思えば挑戦者決定戦での永瀬二冠戦から、尋常でない強さだった。それにしてもだ。名人戦に挑戦中で棋界最強の呼び声高い渡辺三冠からタイトル獲っちゃうかねえ。

少年ジャンプ編集者だったら、「いくらなんでも…。もう少しリアリティがないと読者は引いちゃいますよ。」とアドバイスするだろうが、事実は漫画よりも奇なのだ。

「諸君、脱帽したまえ。天才だ」
この台詞は、若きショパンをウィーンの楽壇に紹介したシューマンの言葉だそうだ。しかし現代日本では藤井聡太さんを紹介するときの枕詞となったようだ。おめでとうございます、藤井棋聖。

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th302d at 06:46│Comments(0)将棋 

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