将棋

2021年04月04日

ハッシーの引退と実子誘拐

将棋棋士の橋本崇載八段が引退した。順位戦を休場していたことは知っていたが、ハッシーがねえ。

彼の引退の理由は、「妻による子の連れ去り」に全力で挑むためだという。これについては何よりも彼自身がYoutubeに上げている。ハッシー曰く、拡散希望ということだ。

実子の誘拐問題についてはたまごどんが行くでも取り上げたことがある。こちらはハーグ条約の義務不履行国として批判されていることへの懸念を取り上げた記事こちらは夫側に親権がなかなか認められない現状を憂いた記事だ。

たまごどんが何よりも問題だと思う点は、法の専門家である弁護士が、親権が欲しい妻側に子供の誘拐を指南してしまうことだ。こうした弁護士が時に「人権派」などと呼ばれてしまう現状を憂いている。

あまり湿っぽくなってもいけないな。ハッシーがひふみんこと加藤一二三九段を完コピした動画を貼っておこう。

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2021年03月29日

竹俣紅ちゃんは迷走していないか?

女流棋士だった竹俣紅さんが将棋界から離れて芸能人になると聞いていたけど、TVであまり見ないなあと思っていたら、所属事務所のワタナベエンターテインメントを退社するらしい。ありゃりゃ。芸能界からも引退ということなんかね。

彼女は早稲田大を卒業していて才女だとは思うけど、「頭がよくて可愛い女の子」というジャンルはタレントの中でもレッドオーシャンなんで、そうそう生き残れないようだ。彼女は女流タイトルに手が届きそうという棋力ではなかったので、タレントもありかなあと思っていたけど。どの道も甘くはないということなんだろう。

将棋界を去ってタレント転向した人は、林葉直子がいる。でも彼女は反面教師にしかならないか。竹俣紅ちゃんの「新たな職」という発言は気になるなあ。将棋界を去って、芸能界を去って、さて次の作戦は…。

小説家かな、やっぱり。
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2021年03月24日

「藤井の4一銀」は後世に語り継がれる

昨日話した「藤井の4一銀」の反響は凄かったようだ。まずは局面を見てもらおう。後手の松尾八段が4四にいた角で8八の銀を取ってきた局面だ。
8八角成の局面

















駒があちこち当たっていて目が回るが、後手は「飛車はあげるけど、馬と持駒の金銀で寄せ切っちゃうよ」という主張だ。8四飛、7八馬という手順で、いったんは受けに回るかなというのがたまごどんの見解である。先手は駒得なのでそれでも戦えそうだ。

後手の主張は、詰めろが一瞬かかりにくい点にある。5一金が玉の守備に働き、4一への逃亡ルートも確保している。

藤井二冠はここで59分考えた。中継元ではAIで局面を解析していて、そのAIは4一銀を推奨されていたらしい。手の意味としては比較的説明しやすい。4一銀に対して6一玉と逃げるのは8四飛〜8一飛成が詰めろで入る。4一同玉には32金、52玉となり、銀を捨てることで32金がゼロ手で入る計算になる。そこで8四飛、7八馬となったときに、42金、同金、3四桂が詰めろで入るのだ。なので4一同金となるのだが、この局面は4筋が壁となり、8四飛の威力がより厳しくなる。結論すると、4一銀は詰めろがかかりにくい後手玉に対し、詰めろをかけやすくするための捨て駒である。

こうして書くと、なんてことのない手に思われる恐れがあるな。とんでもない!銀捨ては自玉の危険度を増し、詰めろが途切れると必至級の詰めろを覚悟しなくてはならない手なのだ。後手玉にはまだ耐久力がありそうに見える。先手玉を寄せるだけの戦力を保ちつつ、詰めろを切らせば後手の勝ちだ。

松尾八段は藤井二冠対策として、自分の研究将棋に持ち込むことに成功した。しかし、彼の研究では4一銀が見えてなかったようだ。後手の時間の使い方から判断すると、飛車を取るしかない局面で長考に沈んだ藤井二冠の様子から、松尾八段は4一銀に気づいたと思われる。

金銀を守備に使えば詰めろは続かなかったが、今度は戦力不足に陥る。松尾八段は先手玉に詰めろをかけて、即詰みに打ち取られる順を選んだ。4一銀以降は後手勝ちになる図はなかったようだ。

にしても…。藤井の4一銀は、中原の5七銀、羽生の5二銀、大山の8一玉、谷川の7七桂と同じく、これから先も繰り返し語り継がれる一手になるだろう。升田幸三賞(その年度最高の妙手に贈る賞)は神の一手、4一銀で決まりだと思います。

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2021年03月05日

AMEBAトーナメント

アマ将棋にあってプロ将棋にないものが団体戦だった。たまごどんは高校将棋選手権や大学将棋、職業団体戦で参加することが多かったので、団体戦の戦い方は心得ている。歯を食いしばって根性で指せ!簡単に折れるような指し方をするな!だ。

プロの棋士は子供の頃から個人戦を戦場としてきているともいえる。でも去年からプロ棋士の団体戦が盛り上がっているんだなあ。それがAMEBAトーナメントで、優勝賞金は1000万円だ。しかし本当のことをいうと、将棋よりも面白いのがチーム同士の本音の部分だ。大逆転の手順が見えると、「とにかく香を打て!打ってから考えろ!」とモニタ画面に向かって大声で怒鳴る姿なんか、アマチュアと変わらない。

第4回は15チームで構成されるようだ。チームリーダーが誰を選ぶのかは興味深い。藤井聡太さんに声かけされる棋士は誰なんだろう。チームカラーも大事にしてほしいな。振り飛車党、レジェンド、広島出身で固めたチームも面白い。女流棋士や、早指しの神様ひふみんはダメ?

羽生理恵さん曰く、最後の晩餐のような写真で締めましょう。
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2021年02月09日

藤井聡太二冠、B1に昇級

藤井聡太二冠が本日の順位戦で窪田七段に勝利し、9勝0敗でB2を突破した。棋譜を見たが、危なくなった局面は無かったようだ。

それにしても強い。順位戦は通算38勝1敗。この1敗のために昇級できなかったことが、C級1組の昇級枠を見直す契機となった。彼は、谷川九段の持つ最年少名人記録の更新が期待されている。記録更新は、来年のB1で彼が昇級し、再来年のA級で名人挑戦権を得て、名人戦七番勝負で勝利するルートしかない。普通の棋士なら、その話は飲み屋での笑い話になるだろう。しかし藤井聡太二冠なら…。

三段リーグで藤井二冠と戦った谷合廣紀四段は、Number 1/21号でこう語っている。「8冠制覇、できるかできないかで賭けをしろ、と言われれば、できる方に賭けます。」


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2020年09月11日

今日解いた詰将棋

今月の将棋世界の懸賞詰将棋です。
若島正氏作 23手詰 ではなく…33手詰。
将棋世界2020年10月号 若島正作23手詰





大駒がすべて消えます。
なんでこんな作品が作れるんだろうなあ。

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2020年09月07日

Numberの将棋特集

あのビジュアル系スポーツ雑誌であるNumberが将棋特集を出した。表紙には「藤井聡太と将棋の天才。」とある。これが実に面白かった。

たまごどんとて、将棋世界を定期購読している将棋ファンだ。昔の話で知らなかったという話はなかった。しかし、それでも面白いのだ。板谷四郎九段や板谷進九段の写真を載せているのは、ビジュアルを大事にするNumberならではだろう。谷川名人や中原誠名人の記事も貴重だ。たまごどんは中原さんの棋書で強くなったから、彼には思い入れがあるのだ。

佐藤天彦九段と中村太地七段、プロ棋士同士が藤井聡太二冠について対談した特集では、プロ棋士から見ても藤井将棋が魅力的であることを、何とか伝えようとしていた。先崎九段は、羽生vs藤井戦(非公式戦)の舞台裏を、労働基準法による縛り、花を譲られてしまった天才棋士の心情に焦点を当てて書いた。どれもこれも魅力のある特集である。

藤井二冠と鎬を削るだろう渡辺明、木村一基、豊島将之の記事もよかったが、とりわけ良かったのが久保利明九段だ。三月のライオンに登場する島田八段は久保九段と木村九段の二人がモデルだと思っている。島田八段は居飛車党だが、タイトル戦で羽生さんにコテンパンにされたエピソードは久保さんの方がしっくりくる。

久保九段は王座戦の挑戦者となり、永瀬王座に挑戦している。たまごどんは振り飛車を指しこなせないが、彼の将棋は好きだ。心がくじけそうなときは、このNumberを読み直すことにしよう。

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2020年07月22日

ミクロコスモスを解説する

さて、今日は最も長手数の詰将棋の解説に挑戦しようと思う。その詰将棋は、1986年に当時早稲田大学の学生だった橋本孝治氏が発表し、ミクロコスモスと名付けられている。たまごどんの解説の目標は、「将棋を知らない人にも、ミクロコスモスが長手数となるメカニズムについて理解できる」だ。

プロ同士の将棋は平均して120手前後、入玉模様になって200〜250手程度だ。世界最長の詰将棋は何手詰なのだろうか。正解は1525手詰。

まずは初形から見ていただこう。なんじゃこりゃ!攻方の玉以外は全ての駒が使われている全駒配置だ。こんなの解ける訳がない!
ミクロコスモス(初形)

大丈夫だ、水先案内人のたまごどんがついている。まずは18手進めた画面に進めよう。ここから魔法が起こる。手順は▲6三歩打△7二玉▲8三と△6三玉▲8四と△8三桂打▲7四と△6二玉だ。この8手進んだ局面(26手目)を並べてみよう。
1_持駒変換

18手目と26手目とを比べると、盤面が全く同じ配置で、攻方の持駒が歩から桂馬に変わっている。これが持駒変換という機能だ。18手目の局面になると、同じ手順を経て歩あるいは香を桂馬に変えることが可能だ。

続いて、盤面の51から11までの成駒に注目してほしい。26手目から▲61と〜▲12成香と動かすことで玉を二段目の好きな位置に送ることが出来る。これを「と金送り」とか「金知恵の輪」という。

持駒に桂馬を持ち、と金送りで王様を動かすと、玉方の香車が横に動く機構が出現する。原理はこうだ。玉方の合駒選択は歩と香と桂。その中で桂馬はここでは打てない。もし打つと、持駒変換の手順に出てくる桂合が出来なくなり、詰んでしまう。玉方は歩があるうちは歩を打ち、持駒変換で香桂交換になったら歩切れの玉方は泣く泣く香合をするという仕掛けだ。こうして香車が横に動くことになる。

いや、ここの解説は読み飛ばして構わない。香車位置変換により、玉方が香を合駒することで香車が横に動くこの仕掛けのイメージを持ってくれれば十分だ。102手目、162手目、266手目を並べておこう。玉方の香車と歩の配置しか変化していないことが分かる。
2_香車位置変換

竜が24に、香車が34になったときに盤上の別の駒が働くことになる。それが99馬だ。76歩で盤の隅にいた馬が戦線に加わる。この馬が次に動くのは89で、その時は1筋に香が配置されてなくてはならない。馬が次に進むのは88だ。馬がノコギリの刃のように進むので馬ノコと呼ばれるが、この馬ノコを進めるためには、持駒変換+と金送りをして香車位置変換のうち一手だけ指し、さらに持駒変換+と金送りをして香車位置変換を一手だけ指し…、を繰り返す必要がある。

ようやく見えてきた。ミクロコスモスは3つの歯車が組み合わさって出来ているメカニズムで構成されているのだ。これを図示しよう。
ミクロコスモスのメカニズム

一つ目の歯車は持駒変換+と金送りだ。これが進むことで2つ目の歯車である香車位置変換の一手が進む。これを進めるためには桂馬が必要なので、持駒変換してと金送りをして、香車位置変換の一手を進める。そして香車位置変換がある配置になったところで、3つ目の歯車である馬ノコの一手が進む。馬ノコが99馬から88馬に進むためには実に340手が必要だ。そして馬は66まで進めなくてはならない。馬ノコの局面をピックアップした。手数に注目してほしい。それぞれ285手目、625手目、973手目、1321手目だ。1321手目の局面に、馬の軌跡を赤矢印で示した。
3_馬ノコ

66馬からは収束に入る。13香の形にしてから竜を切り飛ばし、玉を中段に追いかける。66馬はこの時の脱出防止のためだった。

どうだろう。たまごどんは今回の記事を書くために相当な時間を費やしているが、将棋を知らない方にも「なるほど!」と膝を打って頂けたであろうか。

ミクロコスモスの詰手順の解説動画のリンクを貼っておきます。


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2020年07月18日

藤井棋聖の誕生

藤井聡太七段が渡辺明棋聖に挑戦した第91期棋聖戦は、3勝1敗で藤井七段が奪取し、藤井棋聖が誕生した。17歳11か月でのタイトル保持は最年少記録となる。余談だが彼の誕生日は7/19なので、17歳のタイトルホルダーを見れるのは今日までとなる。

最終局となった第4局も、将棋の内容が素晴らしかった。8筋にと金をつくり、飛車の取り合いを望んだ38銀から、逃げ道封鎖の86桂。渡辺玉はがんじがらめとなった。彼はコロナ騒動で対局がつかなかったときに研鑽したのだろう。また一層の凄みを身に纏った感じがする。思えば挑戦者決定戦での永瀬二冠戦から、尋常でない強さだった。それにしてもだ。名人戦に挑戦中で棋界最強の呼び声高い渡辺三冠からタイトル獲っちゃうかねえ。

少年ジャンプ編集者だったら、「いくらなんでも…。もう少しリアリティがないと読者は引いちゃいますよ。」とアドバイスするだろうが、事実は漫画よりも奇なのだ。

「諸君、脱帽したまえ。天才だ」
この台詞は、若きショパンをウィーンの楽壇に紹介したシューマンの言葉だそうだ。しかし現代日本では藤井聡太さんを紹介するときの枕詞となったようだ。おめでとうございます、藤井棋聖。

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2020年07月09日

鬼となった渡辺棋聖

渡辺棋聖に藤井聡太七段が挑戦する第91期棋聖戦、カド番に追い込まれた渡辺棋聖が鬼の指し回しで、藤井七段に完勝した。たまごどんは会社の和室で、将棋部員とリアルタイムで見ていたのだ。トッププロの終盤の迫力に唸りながら、至福の時間を満喫した。

渡辺棋聖が意地を見せたな。今後も藤井七段とは死闘を続けなくてはならない。彼に勝つために練りに練った作戦をブツけて、貴重な一勝を捥ぎ取った。今期の棋聖戦は実に面白い。

思い出すのは羽生さんが初めて名人戦に挑戦したときの第四局だ。米長名人が6七玉という棋士の本気の手を指し、以降は羽生さんに将棋を指させなかった。この名人戦は4勝2敗で羽生名人が誕生することになる。

おっと、ついつい藤井さんへの期待が溢れてしまうな。

※6七玉の情報がネットに無いことに気付き、たまごどんは憤慨した。仕方ないので、当時の棋譜から再現しました。先手が米長名人、後手が挑戦者の羽生棋聖です。
第52期名人戦第四局 米長名人vs羽生棋聖


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