将棋

2022年05月27日

里見香奈さんがプロ編入試験の権利を得た

今日は谷川十七世名人の話をしようかなと思っていたけど、それよりもビッグなニュースが入ってきた。古森五段と里見女流四冠の棋王戦予選決勝で、里見さんが勝利したのだ。

里見さんはこの勝利で棋王戦本戦トーナメントに進出し、これは女性初の快挙である。これだって凄いのだが、里見さんは「プロ公式戦で10勝以上、なおかつ勝率6割5分以上の成績を収めたアマチュア・女流棋士」となった。成績は10勝4敗、勝率7割1分4厘で堂々のクリアである。

従って、もしも彼女が希望するなら、日本将棋連盟はプロ編入試験を実施しなくてはならない。プロ棋士相手の5番勝負だ。この試験に合格すれば、彼女は世界初の女性棋士となる。
(棋士は奨励会を卒業した人もしくはプロ棋士編入試験に合格した人で、女流棋士は育成会を卒業した女性である。今までに棋士になった女性は居ない。)

彼女は奨励会でプロ棋士になることを志し、三段リーグで戦った経歴を持つ。プロ棋士への思いも強いとは思うが、収入という面からは半分以下になるだろう。なにしろ、女流界の四つのタイトルを捨てて、フリークラスの棋士になろうとしているのだからな。

しかしたまごどんは思うのだ。大谷の二刀流だって、最初は損得勘定じゃなかったはずなのだ。女流界のトップスターがプロ棋士編入試験に必死になる姿は、日本中を感動させるだろう。

それに、彼女の将棋はさらに強くなっているようなのだ。西山さんにも刺激を受けたのだろうが、相当な乱戦でも力負けしない腕力が出てきた。里見さんの公式戦の通算成績は41勝50敗、棋王戦予選では澤田七段を破っている。里見さんが男性棋士に勝つこと自体はニュースでもなんでもなくなっているのだ。

全ては里見女流四冠の決断だ。将棋ファンは暖かく見守ることにし、彼女が下した決断を支持しよう。
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2022年05月21日

将棋ウォーズが10周年らしい

携帯アプリの将棋ウォーズが10周年になるそうだ。たまごどんも愛用していて、三段で指している。このアプリの凄いところは、夜中の三時でも誰かがいるところだ。

…どうやったら将棋は強くなるんでしょ。

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2022年05月07日

大橋貴洸六段は藤井キラーとなるか

昨日、藤井五冠と大橋六段の対局があった。舞台は王座戦挑戦者決定トーナメント戦である。今年中に藤井聡太五冠が全冠制覇をしようとすると、負けられない勝負だ。しかし両者の対戦成績は藤井五冠の2勝に対し、大橋六段の3勝。大橋六段は、年間8割以上の勝率を誇る藤井さんに勝ち越しているのだ。

藤井聡太の勝局で、香車の効きに角を差し出した絶妙手がある。この時の相手が大橋さんだった。その記憶があるので気づかなかったけど、大橋六段は藤井さん相手に必ずいい局面まで誘導できている。これは凄いことなんですよ。大橋さんは、藤井曲線(AI将棋の評価値が徐々に藤井さんに有利になる滑らかな曲線)を実現させていないということになる。

たまごどんレベルの判断で申し訳ないが、棋譜を観ると藤井五冠の調子は悪くなさそうだった。大橋六段の79手目、6八銀という手が凄かったようだ。この手は3手後に馬を取られるが、3三銀とぶち込んでさせるという判断だ。藤井さんは飛車も成り込めるし、先手が3二銀と金を取った瞬間がやや甘い。その全ての棋理を承知の上で、大橋六段はこの局面に誘導した。

終盤はアヤがあったようだが、大橋六段が勝利した。うーむ、強い。実はこの二人、奨励会卒業が同じ棋士でもある。年齢こそ10歳異なるが、三段リーグで切磋琢磨した間柄だ。大橋六段は棋戦優勝も2回果たしている実力派だ。彼の場合、将棋の実力よりもファッションセンスの方が有名になっている感じはあるけれど。

思い出すのは羽生九段の低段時代の頃、勝ちまくっていた羽生さんに対し、棋士仲間に「羽生さんに勝たし続けるのはおかしい」と宣言し、羽生さんとの対局で勝利を重ねたのが日浦八段(当時は五、六段)だった。当時の日浦さんに付けられた渾名がマングース。ハブ(羽生)に勝つマングースという意味だ。

大橋六段は藤井キラーと呼ばれだしている。タイトル戦線に登場してもおかしくない大橋六段は、要チェックやでぇ〜〜。
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2022年04月11日

室田伊緒さんの結婚

将棋女流棋士の室田伊緒さんが結婚された。お相手はMBSアナウンサーの森本尚太アナウンサーだそうだ。

室田さんは囲碁界のスーパースターである井山雄太さんと結婚したが、数年後に離婚している。井山さんとは誕生日が同じの同級生夫婦だったが、今度は姉さん女房となる。室田さんは可愛いだけでなく、芯の強い女性でもあるので、大丈夫でしょう。芯が強くなければ、年に億は稼ぐ囲碁棋士の妻の座から降りませんって。

室田さんは棋力向上のための研究が実を結びつつあり、タイトルに絡む活躍も期待できる実力の持ち主だ。美人棋士の結婚に泣く独身男の将棋ファンも多いだろうけど、今の将棋界の女流棋士のレベルは、棋力もルックスの偏差値も極めて高い。林葉直子さんに萌えなくてはならなかった時代もあったのだよ。独身の男性将棋ファンは、自分だけの推し棋士を見つけて、その恋心を射止められる男になってほしい。

室田さん、ご結婚おめでとうございます!
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2022年02月05日

羽生九段のA級陥落

羽生九段がA級から降級になった。たまごどんの心配は現実になってしまった。

羽生九段は51歳。谷川九段も51歳でA級から降級しているので、やはり何かと大変な年齢なのだろう。谷川さんは日本将棋連盟会長で激務をこなしていたし、羽生九段も新将棋会館の建設のために汗をかいていた。

トップの棋士は常に狙われる立場にある。そして社会的な地位のある棋士は、研究時間を確保することが難しいものだ。たまごどんのようなアマチュアが一流プ口に口を挟むのも烏滸がましいが、アマチュアの勝手な意見ということでご容赦下さい。羽生九段が、現代将棋の最先端で勝負することは得策ではないような気がする。大山名人は居飛車党から振り飛車党に転身し、中原名人は矢倉本格派から中原流相掛かりで棋士寿命を延ばした。現役の棋士だと佐藤康光日本将棋連盟会長が角交換向かい飛車を主力戦法に、結果を残している。

羽生さんがたまに指す四間飛車は芸術的な捌きで、生粋の振り飛車党の棋士もその指し回しに感心していた記憶がある。そして、羽生さんの中終盤の力は健在だ。たまごどんは羽生九段に振り飛車党への転向を勧めている訳ではないが、角換わりや相掛かりの研究激戦区を避けて、自身の持つ知識や経験を生かす戦法を探っていいと思うのだ。

来期の羽生九段はB級1組の第一位が決まっている。いっそ段位称号を辞めて、永世七冠称号に変えませんか?そして来期、羽生さんには格の違いを見せつけてA級に返り咲いてほしいのですよ、同年代のたまごどんとしては。

にしても、ラス前に名人挑戦者と降級2名が確定しているって事態は記憶にないなあ。
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2022年01月30日

藤井四冠すら過去のことかも

更新をサボって1週間、たまごどんは元気にやっています。なんというか、すぐに眠たくなるんだよねえ。たま子のこととかも心配だし、仕事でも色々とある。感染者数が尋常でないコロナのことも心配だ。

名取宏さんの新本である新型コロナとワクチンの「本当のこと」がわかる本を読み終えた。でもなあ、繰り返し言っていることになるけど、この本を読んでほしい人はたまごどんではないのだ。世の中ってのはままならないねえ。

という訳で、王将戦で渡辺三冠に挑戦している藤井四冠のことだ。渡辺三冠に力を見せつけての三連勝である。これを勝てば五冠王で、タイトル戦では負けなしだ。なんだよ、この漫画展開。だいたいあの渡辺さん相手に完勝って、どゆことなん?!

藤井さんはA級に昇級するだろうから、名人戦も捕らえたことになる。棋王戦と王座戦は決勝トーナメントで負けているから、これは無理だ。来年になったら全冠制覇の話題がでるのかもしれない。

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2022年01月19日

ベテラン中村修九段、千田七段を飲み込む

王将戦の一次予選で中村九段と千田翔太七段が対局した。これが凄い棋譜だったのだ。中村九段は58歳、「受ける青春」というキャッチフレーズで王将を二期獲得している名棋士だ。しかし相手は順位戦で藤井聡太四冠を討ち取った千田七段だし、分が悪いかなと思いながら棋譜をクリックしていた。日本将棋連盟観戦アプリは実にいい。

お互いに穴熊に入ったが、金が離れている中村さんが苦しそうだとたまごどんは見ていた。しかし、中村九段は34の銀を中央に使い、全ての駒を使って粘り強く決め手を与えない。千田七段も何とか食らいつきたい。少々強引でも攻めがつながれば、穴熊戦法の「堅い、攻めてる、切れない」という勝利の方程式に持ち込める。

大駒を見捨てて49と金を迫った時に、中村九段は89龍と受けの決め手を放った。173手目のことだ。なるほど、千田七段の持駒は金銀銀歩で、とっかかりが無い。局面が進み、200手を超えているが、中村九段の指し手は正確だ。後手の攻めを面倒見すぎるほど見て、満を持して先手が攻めの手 35桂を指したのは249手目のことだ。

総手数は267手。受ける青春と呼ばれた中村九段の指し手が光る一局だった。ベテラン棋士が持っている「ここなら負けない」という彼の型に、千田七段が嵌ったようである。にしても250手超えで入玉模様じゃないというのが、中村九段らしい。他の棋士に対して、「自分はこれだけの将棋を指せるんだよ」って見せつけてきたイメージだな。

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2021年12月12日

NHKスペシャルの藤井四冠がBLのようだった

NHKスペシャルで藤井四冠のことを取り上げていた。今回のメインテーマは、藤井四冠誕生と、彼と最上の棋譜を作り上げようとする豊島九段の話だ。これが何ともBL系なんだな。

3つのタイトル戦で激突した両雄なので、豊島さんと藤井さんの話にフォーカスされるのは分かる。しかし、藤井さんとの対戦を、豊島さんとの対戦を、両者ともに幸せな時間と表現していた。うーむ、どちらも独身だからだろうか。とにかくBLの雰囲気が充満し、今にも爆発しそうだ。

BLに支持されそうな棋士は、斎藤慎太郎八段、佐々木勇気七段、豊島九段と藤井四冠だろうか。渡辺名人や永瀬王座はBL系ではないと思うのだけどなあ。

安心してくれ。たまごどんも自分が何を言っているのかよく分かってねえ。
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2021年11月25日

佐藤康光会長の「暴銀」

羽生世代の中でA級に在位しているのは、羽生九段の他には佐藤康光九段しかいない。彼は日本将棋連盟の会長職にあるので、肩書を会長にしよう。佐藤会長は昔は精緻な矢倉戦を得意にしていた印象があるが、会長職の多忙のためか、いわゆる研究将棋から離れて、角交換向飛車を主力としている。

会長職が忙しいはずなのに、最近の成績は目を見張るものがある。木村一基九段と王座戦の挑戦者決定戦を戦い、もう少しで挑戦者に名乗りをあげるところだった。そんな彼が、棋王戦挑戦者の本戦トーナメントで郷田九段と戦った。11/24のことだ。あと2連勝すると挑戦者決定ニ番勝負に進出する。(棋王戦はベスト4から二敗失格システム。詳しいことは将棋連盟HPの棋王戦トーナメントを見てもらうとして、押さえておくべきことは結構な大一番ということだ。)

この将棋が凄かった。後手の佐藤会長が角交換向飛車に構え、71に居た銀を82⇒93⇒84⇒85と進め、94銀!と端歩を取った。この銀はネットで「暴銀」と名付けられることになる。後手の主張は居玉が固く、92飛の応援が効くことだ。しかし、それにしても…。

道場で強いオジサンが指すような将棋と言えばいいかな。もちろんプロなので裏付けはある。しかし、佐藤会長の後に続く若手棋士は出てこない。その状況は、鬼滅の刃の岩柱である悲鳴嶼行冥さんのようなものだろうか。基礎体力に優れた行冥さんは、あまり子供人気が無い。丸太を振り回すような棋風の佐藤会長を真似しようにも、そもそも丸太を振り回せないのかもしれない。

一時は郷田九段が優勢になったようだが、そんなの関係ねえ!駒を打ち付けて空中楼閣を築き上げ、郷田九段に競り勝った。あの将棋で本格派の郷田九段をねじ伏せたのが凄いのだ。そしてこの名言が生まれた。やはり今、将棋界は熱いと思うぞ。




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2021年11月20日

A級順位戦で羽生九段がピンチだ

A級順位戦(5回戦)で羽生九段さんが糸谷八段に負けた。これで羽生さんの成績は1勝4敗となり、降級候補になっている。今期の順位は悪い(10人中8位)ので、かなり危険な状況だ。

羽生九段は王将リーグで残留するなど、将棋が弱くなっている印象はない。糸谷戦でもチャンスはあったと思う。ただ、上位棋士のレベルは上がってきていて、羽生さんの棋譜で強くなった棋士がAIでさらに強くなっている。羽生さんだってモデルチェンジをしようと藻掻いているが、微妙にかみ合っていないという印象だ。

羽生さんがもしもA級から降級したとしても引退はしないだろうが、たまごどんとしてはA級に羽生さんが居ない事態というのは考えたくない。もっとはっきり言うと、来期A級順位戦での羽生九段vs藤井聡太四冠戦が見たいのだ。藤井さんと羽生さんがすれ違って順位戦で対戦しなかった…、これはやっぱり駄目でしょうよ。

幻に終わった中原vs羽生のタイトル戦と同じく、タイトル戦番勝負での藤井vs羽生の実現は難しいかもしれない。でも棋士の本場所である順位戦での、深夜0時越えの激闘は実現してほしい。一将棋ファンの切なる願いだ。

他のA級棋士に恨みはなく、それどころか全員尊敬している。彼らだって来期の藤井戦を今から想定し、覚悟している筈なのだ。たまごどんは、将棋史上もっともレベルの高いA級は、藤井聡太四冠が昇級する来期だと思っている。そのメンバーに羽生さんが居ないってのは困りますぅ。

羽生九段、頑張ってください!
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たまごどんが好きなものは、野球、寿司、北朝鮮ニュース、選挙速報、将棋、囲碁、酒、プロレス、国際情勢などなど。自前のアンテナに引っかかったことを取り上げます。滋賀で子育てに勤しむ一児のパパ。
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