2023年03月12日
第72期王将戦を総括する
第72期王将戦が終わった。羽生九段は敗れ、藤井聡太五冠が4勝2敗で王将を防衛した。
最終局の羽生九段は、封じ手では指しにくさを感じていたらしい。「3八金の罪が重かった」という感想戦の言葉があった。しかしたまごどんとしては、71手目の6四歩のところで、6八金と寄っていれば、相当に油断の出来ない局面だったと思う。6四歩に5七銀と打ち込まれてからは、明白な後手勝ちになってしまった。
羽生さんは対藤井戦のために相当に深く戦形をチョイスしていた。自分が先手ならば角換わりで、後手番は居飛車系のアレンジをする。白眉は第五局の横歩取らせに誘導した一局だ。本シリーズは名局が多かったと思うが、特に第五局は名局賞になると思っている。
羽生さんの敗因は藤井五冠の先手番を崩せなかったことだ。藤井さんの先手番をブレイクすることがどんなに困難で無理ゲーだろうと、それをしないとタイトルがとれない。思えば1990年代の羽生さんもそうした存在だったのだ。
藤井五冠は棋王戦に挑戦中で、名人戦に挑戦者となっている。全部奪取出来たら七冠王なんだな。渡辺名人には悪いけど、もう獲っちゃってください。


最終局の羽生九段は、封じ手では指しにくさを感じていたらしい。「3八金の罪が重かった」という感想戦の言葉があった。しかしたまごどんとしては、71手目の6四歩のところで、6八金と寄っていれば、相当に油断の出来ない局面だったと思う。6四歩に5七銀と打ち込まれてからは、明白な後手勝ちになってしまった。
羽生さんは対藤井戦のために相当に深く戦形をチョイスしていた。自分が先手ならば角換わりで、後手番は居飛車系のアレンジをする。白眉は第五局の横歩取らせに誘導した一局だ。本シリーズは名局が多かったと思うが、特に第五局は名局賞になると思っている。
羽生さんの敗因は藤井五冠の先手番を崩せなかったことだ。藤井さんの先手番をブレイクすることがどんなに困難で無理ゲーだろうと、それをしないとタイトルがとれない。思えば1990年代の羽生さんもそうした存在だったのだ。
藤井五冠は棋王戦に挑戦中で、名人戦に挑戦者となっている。全部奪取出来たら七冠王なんだな。渡辺名人には悪いけど、もう獲っちゃってください。


th302d at 23:55│Comments(0)│将棋